「拝啓、桜守の君へ。」が発売されたので早速読んでみたよ

こんにちは、新居浜びず管理人の柳川です。

第4回富士見ノベル大賞審査員特別賞受賞作を受賞した「拝啓、桜守の君へ。」を読了しました。

瞬間、その面白さを紹介せずにはいられない気持ちになり、パソコンをガバッと開いては勢いのままにタイピングしています(興奮)

本記事では、「拝啓、桜守の君へ。」推し記事として本作品を紹介したいと思います。

読んだことのない方向けに「拝啓、桜守の君へ。」を紹介

「拝啓、桜守の君へ。」は花や木の精霊が視(み)える大学生の女の子が精霊の頼みごとを解決すべく、とある街を舞台に奔走する現代ファンタジーです。

まず、主人公が優しい。ていうか出てくる人たちだいたい優しいんです。

毒林檎を与えてくる意地悪な魔女もいなければ、あわよくば人を谷底まで蹴落とそうみたいな邪な心を抱えた悪人もいない。

みんなが誰だって抱えている喪失や悩み、封じ込めてた思いを抱えつつ、互いに干渉し、協力しながら街の中で生きている世界です。

各章ごとにストーリーの中心となる花や木の精霊がいて、「今日は白木蓮まで読もう」のように日々忙しい人にも章を区切りにして読み進めることができますよ。

本格ファンタジーあるあるの作品内の世界におけるファンタジー的文化・歴史を理解する実前知識などが不要なので気楽に読み始めることができました。現代の私たちの感覚で非日常感を味わうことができるのは現代ファンタジーってとってもありがたいジャンルだなーと思います。

するすると、優しい世界に引き込まれていく没入感が心地よい

「拝啓、桜守の君へ。」を読んでいる途中に感じたのは、優しい没入感。

爆破、異世界転生、エログロ、俺TUEEEEなどなど「緩急のデパートかいっ!」ってツッコミたくなるようなハリウッド的刺激の強いストーリー展開が多い作品が多い昨今、ジャパニーズ映画的なじんわりあったかい日常を描きつつのファンタジーに飢えていた気もします。なんか最近心を燃やしすぎていた気がする。

序盤の丁寧な表現で世界が構築されていき、読んでいる側も街並みや住人たちが見えてきます。中盤から登場人物たちがストーリーをどんどん動かしていく軽快なテンポ感、そして頭の隅に感じていた予感がじんわりくる終盤。まるで映画を見ているかのような緩急がとても読んでいて楽しかったです。

作品の随所には植物の紹介やまた、新居浜市を知っている人にとっては「ふふ」っとなるポイントが随所にありクライマックスまで一気読みでした。

読後感がよく、じんわりと暖かい気持ちになるお話でした。優しい世界をありがとう。

「拝啓、桜守の君へ。」は市内の本屋で買えるよ

新居浜市にお住まいの方はぜひお近くの明屋書店様はじめ市内の本屋さんへGOすればきっと特設コーナーが用意されているはず。(2022年5月時点)

和風男子と優しげな女性と映えな桜背景の美麗イラストと金色の帯が目印です。ジャケ買いしてもいいんやで。表紙の優しい雰囲気のまま、読んでも優しい気持ちになれるお話です。

ちなみに、当店およびネットショップでもサイン入り本を販売していたんですが速攻で売り切れました。謝々。

地域を盛り上げる方法はいくつでもある

実際読み進めていただくと新居浜に住んでいるまたは働いている方にとっては主人公の苗字がすらっと入ったり作品内に出てくる固有名詞やピックアップされた花や木をはじめピンと来る要素が各所に散りばめられています。

先生と秘密をシェアしあっているかのような、「私たちだけの内緒だね!」みたいな両手を口元で覆い隠し笑い合う、心が少し胸がこそばゆい感覚になりました。うふふ。

作家にはペンがある、絵描きには筆がある。アイデアがある人はイベントや商品開発ができる、インフルエンサーは情報の発信源になれるなど・・・

地域を盛り上げる・地元をプロモーションする方法はひとつじゃなくて、

「そっか、地域を盛り上げる方法はなんだってあるやん」という気づきをもらいました。

私にはなにができるんだろうか?やっぱゲーム?萌え?仕事?なんだろう、うーん。

作家である久生夕貴先生は実は当店スタッフでもありまして、受賞発表をみた時はとっても驚きました。

日々のあの仕事量をこなしながら、そして育児家事を毎日こなされている姿を知っているだけに、「あ、忙しいとか柳川は完結する小説は書けない」とか思っていたのは書けないんじゃなくて書けない理由を作ってただけなんだな、と私の心がチリっと延焼しました。どうしちゃってくれるんですが、先生。私もちゃんと自分が作りたいものを作って表現しよう、うん。

そんな感じでクリエイターを目指したり、何かしらのモノやコトを作っていくのを応援できる街なんやで、だってこの街はものづくりでここまで発展してきたんだから、新居浜。って感じ。素敵やん。

ではでは、まだ読んだことのない市内の方は地元の本屋で「拝啓、桜守の君へ。」を見つけて頂けたらと思います。

県外の方、最寄りの本屋さんへぜひ足を運んでいただければ幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

奈良県平群町出身。愛媛県新居浜市でフリーランスで働くゲームクリエイター&WEBディレクター&ライター。新居浜市を中心に、四国の情報を発信する日々を過ごす。