こんにちは、柳川です。
市内の飲食店の駐車場で推定1~2歳の大人の野良猫(おとな)を保護して、早くも約1ヶ月が経ちました。
1年前に戸建てに引っ越したこともあり、
前々から犬or猫を飼おう!と思い少しずつ準備を進めていまして、なんとな〜く流れ的に犬を飼いそうな雰囲気があった我が家。
ですが、猫さんと思いのほか運命的な出会いを果たしまして、今ではすっかり我が家に溶け込んでいます。
結果的に「猫さんが来てくれてよかったね〜」となっています。
そんなわけで本記事では新居浜で暮らしていた一家が突然猫を飼い始めたエピソードを紹介します。
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猫との出会い
2022年も変わらず新型コロナウイルスの影響で経済活動がなかなか思うように進まずグヌヌ…な日が続いています。
我が家でも、家族が「みなしコロナ判定」を受け、しばらく自宅で籠城戦線を展開していました。
※みなしコロナ…検査では陰性だったが症状から医師が陽性と判断すること。
久々の外食が家族と一匹の運命を変えた
そんなコロナ隔離期間が明け、「よーし久々の外食だ〜!」と喜びながら国道11号線にあるとある飲食店を訪れたのが19時半ごろ。
食事を終えた21時少し前ごろ、店内入り口付近で絶対に外に出たくない娘と押し問答している夫を横目にさっさと会計を済ませ、駐車場でフラフラする柳川。
たまたま駐車場に停まってた他のお客様の車のフロントガラスがやけにキラキラしてて、
「これフロントガラス砕け散ってない?どうやって運転して店に来たん?いや違うわ、サンシェード的なやつか?」みたいな本当にどうでもいい思考を悶々と巡らせながら他人様の車へ向かっている時でした。
そういえば少し前から夫にひたすら「あこ!あこ!」と背後から声が聞こえるなあと思いながら上記のことが気になりすぎてスルーしてたんですが、さすがに呼び続けるので思考を中断して振り返る。
すると、一匹の明らかに痩せこけた猫が掠れた声でニャーとカギ尻尾をフリフリしながらこちらへ歩み寄ってきていました。
とくに拒まずに、相手(猫)の出方を伺っていると足元にすりすりしてはお腹を出してニャーニャー鳴く茶トラの男の子。
後から夫にこの時の様子を聞くと、私は駐車場で自分の車のない方向へふらふら歩いているし、猫はニャーニャー私のことを追いかけているし、私が猫に気づいて意図的に無視しているのかと思って「正直怖かった」とのこと。
全く人見知りをしない猫
猫は娘にも夫にも怯えずにすりすりニャーニャーとすりよってきました。
冒頭の通り、前々から犬or猫を買おうと家の掃除や夫のアレルギー検査を行い、ペットとどう過ごすのか、ペットが増えたらできなくなること、困る可能性のあることと対策、もし野良猫と出会ったら〜などなどを事前に話し合っていたので受け入れる覚悟も早かったんだと思います。
で、もうどっからどう見ても野良猫または捨て猫で、全く逃げることもなくひっつく茶トラの猫ちゃん。
「乗るんやったら乗る。ここで生きてくんならここ(駐車場)におり」と言って
ピッと車のスライドドア開けたところ娘に続いて車に乗ったため夫婦で目を見合わせて頷きました。
きっとこの猫がまるまると太っていて、汚れや怪我もなく綺麗で、誰かに面倒見られているor飼われている要素が一つでもあれば連れて帰ろうとは思いませんでした。
「はい、乗った。」「乗った」
「もう、覚悟決めよう。」「せやな。」
「これはもう、こういう出会いなんやって」
などなど会話しながら安全運転で駐車場を後にすることに。
ドラッグストアで最低限の猫グッズを購入
幸いにもギリギリドラッグストアが空いてた時間なので、
- 猫のごはん
- 猫砂
- ノミみとりシャンプー
など最低限の用品を買い、帰宅しました。(って思ったけど今思い返すと新居浜には24時間空いてるスーパーもあるじゃないか、最高か。ので最悪なんとかなったんか)
私はドラッグストアで夫の買い物を待つ間に、猫を保護した飲食店に電話をしました。
責任者らしき方につながり、この猫のことを色々教えていただきました。
- 前からいる猫であるが店で飼っている猫ではないこと
- 子猫の時から見かけて、いたりいなかったりしていたが、最近また数日前から来たのは認識していた
- 店ではどうしようもない(そりゃそうだ)
- まず野良猫だと思われること
ことを伺います。
一応、飼い主が現れることを想定して、
- 私の名前と念の為迷子猫ではないか明日以降各所に連絡すること
- 我が家で保護すること
- 飼い主見つからなかったら我が家で飼うこと
そして「またお店に食べに行くよ!」ってことを伝えて電話を切りました。
保護当日にした猫さんのケア
猫のトイレはドラッグストアで猫砂のみを買い、家に余ってた段ボールで簡易トイレをクラフトしてました。
猫さんの汚れていたので夫に風呂に入れてもらいひたすらノミとりシャンプーをして汚れを落としますがどうしても手足の汚れは落ちず。何度すすいでも水が茶色に汚れてなかなか洗うのが大変だったようです。
翌日獣医さんに聞くと茶色い水の汚れは泥と猫の血だそうでして、猫の血を吸うノミのフンは水に濡らすと赤茶または茶色くなるのが特徴だと実践で教えてもらいました。
また、我が家には猫のケージもサークルもありません。
脱衣所を猫さん用の仮部屋としてあまり刺激せずにそっと過ごしました。
それにしても保護当日から少し怯えて洗濯機の上で眠るものの、私の膝の上でくつろぐ、ご飯はびっくりする程がっつくわ元気そうっちゃ元気そうで少し安心しました。
翌日、猫さんの医療面のチェックと人間側の手続きをしました。
- 警察で取得届を出す
- 市役所で保護した件を伝える
- 病院でノミとりの薬と検便
ひとまず病院→各所への届け出や連絡を済ませましょう。
同時に迷い猫や逃げ出した猫の情報などを探して飼い主がいるかを捜索する流れです。
ネコを拾って4週間でかかったお金
ずばり、猫を拾って約1ヶ月の間に、約6.5万円かかりました。
費用の内訳は以下の通り。
- キャットタワー…15,000円
- 病院代…21,000円くらい 2回の受診費、ワクチンや検査、点耳薬など含む
- ご飯…10,000円くらい
- おやつ…2,000円くらい
- 砂やトイレやシャンプーなど…12,000円くらい
- おもちゃ…5,000円くらい
我が家では保護初日から異様な慣れ具合からサークルを買わず、ケージも夫の会社で飼っている猫さんのを臨時で借りたため、4万円くらいで済みました。あとはほぼ医療費。
もし猫のサークルを買った場合+2万ほど、ケージで+5千円〜1万くらいかかると思われます。
猫を飼い始めてこれからのこと
保護2週目入ったくらいで仮の名前を決める
これは持論なのですが、飼い主がいるかもしれない時期に名前をつけてしまうと愛着が湧いてしまう+お別れの際に寂しくなってしまうので保護して1週間は仮名すらつけないように「猫ちゃん」と呼ぶようにしていました。
2週目に入ったあたりで飼い主の気配すらないぞ?となったため現在仮の名前をつけています。
ちなみに私は「すけろく」と名付けようとして、娘が出した候補の「フワちゃん」は別の破天荒な女性Youtuberの顔がチラつくので
間をとって片山不破助六やん茶々丸、略して「ふわまる」と呼んでいます。
ふわふわな毛になりますようにの願いを込めた彼の名は一ヶ月でふわっふわになってます。
虫やダニも消えたっぽいのでよかったです。
保護1ヶ月後に血液検査をする
野良猫が持っていそうな病気としては猫エイズや猫白血病などがありますが(人には感染しません)、確実に検査しようとすると他の猫と隔離期間が必要なため1ヶ月経過してから血液検査を受けました。
結果はどちらも陰性。どうやら他所のキャリア猫ちゃんと喧嘩や女の子の猫ちゃんと交流はなかったようです。
まあ外に出すことはないんですが、ワクチン3種を接種しました。
去勢について
10月中旬に去勢手術を予定しています。手術費用と血液検査で約2.5万かかる予定です。
保護猫団体、財源がほんとにしんどい理由がわかりました。医療ケアが増えれば増えるほど、10割負担の医療費がバカにならない。ご飯も猫砂も。プラスお世話をする人が複数人いないと無理だわコレというのを痛感してます。今活動されている方々すごい。
3ヶ月後に警察へ再び届け出
現在は落とし物の取得物扱いになっているので、3ヶ月経っても飼い主が届け出ない場合、私が所有権を宣言する届け出をするそうです。
ちなみに保護の届け出をするとき、飼い主が現れた時に保管にかかった費用(いわゆるご飯やら必要な医療やら)を請求できますよ?という権利もあるそうです。
もし保護猫や捨て猫を拾った時に警察の落とし物係の方に聞くとこのあたりの制度を教えてもらえるかと思います。
飼い主いないかは引き続き調べている
今のところ、飼い主などからの連絡はありません。
一ヶ月過ぎても何も連絡がない時点で捨て猫or野良猫でしょう。
出てきても本当に飼っていたのかは失礼ながら確認したいと思ってます。
っていうのも猫さんを保護した時の状況が
- トリモチという昔鳥を捕まえるために売られていたらしいネチョネチョした粘着物質(Gさんホイホイとかネズミとりとかにある粘着シートを想像してほしい)が両手足につきまくりで猫さんは自分で引きちぎって若干出血していた
- 見るからにガリガリで痩せている(保護当時で3.6キロ)
- お外飼いだったとして、現時点で未去勢
だったからです。
まあ逃げ出したとか高齢で飼えなくなったなどのっぴきならない事情もあるかもしれませんが。
とても人懐っこい子ですがきっとこういう感じで甘えてご飯をもらっていたんではないでしょうか。
刺身などを入れる発泡スチロールのトレーに異様に反応します。(ごはんをもらえるかとワクワクしているので、あ〜コレはトレーでご飯もらってたな・・・みたいな)
一ヶ月経つと猫らしさが出てきましたが、保護して初めの一週間は転生者なのかと思うほどにお利口すぎて怖かったです。
猫さんのトリモチの取り方
余談ですが、猫さんについたトリモチの取り方もメモとして残しておきます。
と言っても手順はとってもシンプルで「オリーブオイルで根気よくもみもみする→薄めた中性洗剤でベタベタを落とす」と綺麗になりました。
そして1ヶ月経つと禿げてたところは分からなくなる程度に毛が生え揃いました。
ベタベタとりたいだけなら小麦粉まぶしでもいいらしいんですが、猫さんはブッチブチ自分でトリモチを食いちぎって血がにじんでる状態だったので元から絶つために早めに除去した次第。
出会う時は出会う
あと10年くらい、40代後半になってきたらできる範囲で動物に関わる何かしらができないか、ぼんやり考えていました。
綱吉になりたいわけじゃないし、私にできることなんてほんの僅かですしお寿司。
っていうか犬派だったんですが実際暮らしてみると猫めっちゃ可愛いな?そしてなぜか新居浜きて猫に縁がある。とても。
夫が勤める会社の猫と化した国領川に捨てられていたクロさんも自由気ままに猫ライフを過ごしていて、今更自宅で引き取るのはアレだよなあって言いながら週末遊んでもらってたところ、ついに我が家にも猫さんがやってきました。
しかし新居浜、住んでいる周辺やたら猫多いな?と思うわけで、自分にできることってなんだろね?を悶々と考える日々がもう少し続きそうな感じで今回の記事をティロ・フィナーレしちゃう。
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